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メディアドゥ、子どもSNSとして世界で急成長するCreatubbles社との資本業務提携に関するお知らせ
株式会社メディアドゥ(東証第一部 3678、本社:千代田区、代表取締役社長:藤田恭嗣、以下メディアドゥ)は、グローバルでクリエイティビティに特化した子どもたちが使えるソーシャルメディアサービス「Creatubbles(クリエイタブルズ)」を展開するCreatubbles Pte. Ltd.(本社:シンガポール、CEO兼共同創業者:Paul Greenberg/ポール・グリーンバーグ、以下Creatubbles)と、資本業務提携に関して合意いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。
1.資本業務提携の理由
メディアドゥは、「著作物のデジタル流通」を事業コンセプトとして、「ひとつでも多くのコンテンツをひとりでも多くの人に届ける」ことで著作物の健全な創造サイクルを実現することを目指しております。電子書籍の領域においては、数多くの出版社からお預かりした電子書籍コンテンツを電子書店に提供、配信しており、急成長している国内電子書籍市場の一翼を担うとともに、海外に向けて日本の優秀なコンテンツを配信するべく事業展開を推進しております。国内電子書籍市場は2015年度には約1,826億円(含む電子雑誌、出所:インプレス総合研究所)となり、2020年度においては3,480億円に拡大するものと予測されております。
しかしながら、その電子書籍の普及が進む状況下においても、幼稚園、小学生、中学生の子どもたちは、スマートフォンを持っていなかったり、セキュリティの面からパソコンを使わせてもらえないことが多く、簡単にオンラインでデジタルコンテンツを楽しむことができない状況にあります。
Creatubbles社が提供する「Creatubbles」は、現状13歳未満のアカウント登録ができないFacebookやTwitter等とは違い、子どもと親、子どもと先生のアカウントを連携することによって、何歳でもアカウント登録できる安全性の高いSNSであり、子どもが自らのアイデアやオリジナルアート(絵画、動画、デジタルコンテンツ、リアル作品等)を投稿できるグローバルなソーシャルプラットフォームです。2015年1月から正式に展開を開始し、世界的な大人気ゲーム「マインクラフト※」や子ども向けゲームやおもちゃメーカー等との連携により、すでに50カ国以上で使われており、まさに世界中の子どもたちをオンラインでつなぐプラットフォームとしての確実な第一歩を踏み出しています。
今回の資本業務提携は、『子どもたちがアイデアやクリエイティビティを共有できるグローバルなソーシャルシェアリングの場を作る』ことを目的としたCreatubbles社のコンセプトに共感するとともに、そのプラットフォームである「Creatubbles」から派生する教育関連事業、出版関連事業、その他様々な事業での協業を想定しています。すでにあるデジタル著作物について、「Creatubbles」を通じて世界中の子どもたちに提供していくこと、逆に「Creatubbles」から誕生する若きクリエイター(子どもたち)の作品をグローバルに配信していくことなどの国内の事業展開とともに、同社が同時並行で進めている世界展開における連携も視野に入れたものとなっております。
※「マインクラフト」について
「Minecraft/マインクラフト」は、広大な世界のなかに、ブロックや水などの要素を空中や地面に配置し、自由に建造物を組み合わせて世界を作っていくデジタル版ブロック遊びのような、箱庭ゲームである。オリジナルのパソコン版が2011年11月に始まり、2012年1月にはID登録者が2000万人、売上は450万本を超え、2015年7月には売上2000万本を超えた。並行してWii、PlayStation、Xboxなどのゲーム機や、スマホ・タブレット向けに提供され、それぞれ大ヒットゲームとなり、2014年9月に米Microsoft社が「Minecraft」の開発元であるスウェーデンのMojang社を、25億ドル(約2680億円)で買収している。
2.業務提携の内容
今回のCreatubbles Pte. Ltd.との業務提携においては、以下の2点の連携を踏まえたものとなっております。
① 日本国内におけるCreatubbles社の総代理店としての協業展開
「Creatubbles」は、グローバルなソーシャルプラットフォームであると同時に、様々なローカルのサービスやメーカー等との連携によって、新しい付加価値サービスを提供していくビジネスモデルであり、日本展開においても数多くの企業との事業連携を想定しています。
今後同社は、各社とのサービス連携による企画立案、開発、運営等、様々な業務が発生してくるため、メディアドゥが日本展開を一元的にカバーしていくことで、速やかなサービス企画の実現をサポートしていきます。
② ビジネスパートナーとしての協業推進体制の構築
日本展開の事業推進や、今後設立を予定しているCreatubbles Japan(Creatubbles社の100%出資予定)の経営効率化のため、役員派遣や人材交流、オフィスをメディアドゥ本社内に置くなどの管理部門の業務支援等、協業の目的達成のため、組織体制面での全面的サポートも行っていきます。
<Creatubbles CEO兼共同創業者 ポール・グリーンバーグのコメント>
「我々は、グローバル市場の中でも特に日本市場に対して素晴らしいプラットフォームを提供すること、そして日本の子どもたちが世界とつながることのできる場を提供することを目指してきました。また、日本には世界とのつながりがないためにまだ未開拓となっている可能性が多くあると感じています。Creatubblesは、日本発のグローバルプラットフォームとして日本市場や日本の子どもたちに貢献したく、今回の業務提携により、メディアドゥの持つ豊富なネットワーク、コネクション、コンテンツビジネスやアプリ開発の面における強みを力に、日本市場での発展をより急速に進められることを大変楽しみにしています」
<メディアドゥ代表取締役社長、藤田恭嗣のコメント>
「Creatubblesは創業者であるグリーンバーグ氏の実子から“大人が使えるSNSはあるのに何故子供が使えるSNSはないの?”と言われたことに端を発するインターネットサービスです。現代社会はもはやインターネット抜きには語る事は出来ず、知らず知らずのうちに子どもたちもこのインターネット社会の中であたり前のように生活をしています。Creatubblesはこのインターネットを使い子どもたちが世界中に自分の作品を公開し、世界中の人と繋がることが出来る子どもたちの可能性が詰まったSNSです。日本国著作権法第一条には“著作物は文化の発展に寄与する”と描かれており、私たちは文化の発展の一翼を担いたいという思いで著作物の流通事業を行っています。私たちは世界中の子供達がCreatubblesを使って沢山の作品や著作物に触れ、成長し、ひいてはそれが世界の文化の発展に寄与することを願っています」
3.資本提携の内容
今回の業務提携をより深く推進していくため、以下のように、同社の第三者割当増資の引き受け等により、株式の約14.17%を取得するとともに、同時に発行する転換社債を引き受ける予定です。同転換社債を株式に転換した場合は30%を超える持株比率となります。また、今回の提携に伴い同社へ取締役を1名派遣することを予定しております。
4.業務提携の相手先の概要
1.名称 | Creatubbles Pte.Ltd. |
2.所在地 | シンガポール |
3.代表者の役職・氏名 | CEO兼共同創業者:Paul Greenberg(ポール・グリーンバーグ) |
4.事業内容 | 子どもたちや、保護者、先生たちが利用するクリエイティブに特化したソーシャルメディアプラットフォーム「Creatubbles(クリエイタブルズ)」の企画運営。 |
5.資本金 | 1,750,430米ドル |
6.設立年月日 | 2013年1月4日 |
「Creatubbles(https://www.creatubbles.com/)」について
「Creatubbles」を運営するCreatubbles Pte.Ltd.は2013年1月に、Paul Greenberg氏(ポール・グリーンバーグ)と、Peter Van der Weeen(ピーター・ヴァン・デ・ウィーン)、Francesco Romano(フランチェスコ・ロマーノ)の3名によって設立された。代表のグリーンバーグ氏は、米国MIT卒業後、国際戦略コンサルタントを経て複数の企業の代表を務めてきた経歴を持つ。
「Creatubbles」は、創設者3名の父親としての目線から、3つの課題を解決するために始まった。子どもの描く絵や工作などが日々増え続ける中、それらの作品すべてを保存しておくことはできず、いずれ捨てなければならないという課題、子どもの作品を目にする人が家族などに限られ、フィードバックも似た内容になってしまう課題、そして世界で進展するSNSを子どもたちが使えないという課題に対し、Creatubblesは“Child”“Global”“Creative”“Safe”“Social”の5つをキーワードに、「子どもたちがアイデアやクリエイティビティを共有することができるグローバルなソーシャルシェアリングの場」としてスタートし、現在、日本も含め世界50カ国以上で、生徒、保護者、先生による利用が進んでいる。
本年初旬、世界的な大人気ゲーム「マインクラフト※」で作った世界のスクリーンショットを作品として共有しているユーザーがいることからそのニーズを把握し、マインクラフトからCreatubblesに直接スクリーンショットを共有できるよう、マインクラフトMODを作成。同時に、Creatubbles内の作品をマインクラフトの世界に取り入れられるようにした。この機能を使った授業は、3月に多摩市立愛和小学校(当時松田孝校長)でも行われ、4月にはイタリアでマインクラフト内に仮想の美術館を作る「Creatubbles美術館」プロジェクトが始まり、瞬く間に世界各地に広がった。同事例がきっかけになり、現在では世界各国の企業と子ども向けのソフトウェアやサービスなどでのAPI連携の取り組みが増えており、あらゆるソフトやサービスで作成したものが簡単にCreatubbles上で共有できるようになっている。

また、子どもの教育、クリエイティビティを発揮させるために世界中で様々な授業、商品開発等が行われている一方、それらを横断的に共有する方法はあまり存在しない。各国の企業、団体や教育現場等の共通の問題として、子どもの作品を「管理する場所」「教育に活かす場所」に困っており、「Creatubbles」はその担い手として現在複数の国際的な大手企業との連携が進むとともに、世界中の教育関係者からも「子どもたちが発信するクリエイティブコンテンツをセキュアに結び付ける注目のプラットフォーム」として注目され始めている。日本でもあらゆる教育現場での導入が始まっており、本年2学期からは総務省実証事業にコンテンツ提供を開始。今後もより多くの子どもたちに使ってもらえるよう、教育現場からのフィードバックを元にニーズに合わせて改善を続けていく予定である。
本リリースに関する問い合わせ先
株式会社メディアドゥ 広報担当:戸張(とばり)/大坂(おおさか)
東京都千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル 5F
E-mail:contact@mediado.jp